カテーテルのバルーン内部にはコイル状の電極が備えられており、患者の背中に貼付された対極板との間に高周波通電を行います。バルーン内電極に高周波電流が集中することで、バルーン内充填液でジュール熱が発生し、この熱が熱伝導によりバルーン面に伝わり、心筋組織が焼灼されます。
さらに、高周波発生装置に設置された撹拌装置により、バルーン内充填液が撹拌され、均一なバルーン表面温度が達成されます。
撹拌により、バルーン内の充填液の温度が均一になります。(社内測定データ)
バルーンを肺静脈口にフィットさせて加熱することで、一度に円周状の焼灼巣を得ることができます。(社内測定データ)
SATAKE・HotBalloon®カテーテルは、バルーンからの熱伝導により組織を焼灼するためバルーン中心の温度センサ付近の温度が最も高く、バルーンとの接触面から組織深部に行くにつれて温度は緩やかに低下します。そのため、本品の加熱原理は、組織内部での異常昇温のリスクが低い加熱原理であると言えます。
(社内測定データ)
「SATAKE・HotBalloon®カテーテル」は、様々な解剖学的構造にフィットする、柔軟なコンプライアントバルーンを有しています。バルーンの直径は、バルーン内に充填する希釈造影剤の量を変えることで調節可能です(推奨注入量10mL~20mLで、26mmから33mmに拡張可能 )。
注入量 | 10 mL | 12 mL | 14 mL | 16 mL | 18 mL | 20 mL |
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バルーン直径 | 26 mm | 28 mm | 29 mm | 31 mm | 32 mm | 33 mm |
(社内測定データ)